「おごり続ける」結婚の実際 結婚がヤバい6
- 宗像 充
- 5 日前
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2026年4月から婚姻外に共同親権を適用拡大した改正民法が施行される。法務省は法改正から2年間の準備期間をかけたという。しかし、家族のあり方や司法の運用にどういった影響があるのか、いまだ不明確なままだ。
「結婚って一生おごりつづけるってことでしょ」
若者の言葉から結婚を考えはじめた著者は、データで男女の結婚観を読み解いてみた。見えてきたものは……。
*本記事は『結婚がヤバい 民法改正と共同親権』(2023年11月、社会評論社)の1章を抜粋し紹介します。
若い人はそれなりに結婚願望がある

最近は、男性の側から結婚について考察する書籍がいくつか出ていて、ぼくも『結婚不要社会』(山田正弘著、2019年)、『結婚滅亡』(荒川和久著、2019年)など、本書の執筆のために読んでみた。
「婚活」を唱えた山田さんは、アメリカでは結婚しない同棲が一般的なことを紹介し、荒川さんは、「ソロ活」というワードで、結婚だけでなく、個の自立とコミュニティによる安心による幸せのあり方を提示している。ぼくは子どもと引き離された経験から、日本の親権制度の矛盾に気づいて、海外のように共同親権にした場合、結婚制度はどうなってしまうのだろうかと考えはじめた。これらの本はその点についての疑問に答えるものではないけど、結婚をめぐる男女の関係や認識に対する考察は参考になった。
若い人がみんな結婚に幻滅しているわけではない。株式会社ネクストレベルが運営する「縁結び大学」が2020年に、30歳以下の未婚男女314人を対象に行なった「令和世代の結婚願望」という調査では、30歳以下で「いつかは結婚したい」と思っている人は、男性で70.1%、女性で73%となっている。それなりに結婚願望がある。
女性が見ているのは金

しかし相手に求める結婚の条件を解析すると現実の厳しさが見えてくる。山田さんは、朝日新聞の2018年のネット調査「未婚の若者の結婚観」(25~34歳の男女、約1000人)を引用し、「結婚に譲れぬ条件」に72%の女性が「収入」を挙げ、「相手に求める年収」が「400万以上」というデータが63%だと指摘している。男性が収入を条件に挙げる割合は29%。「関係ない」は女性19%に対し男性64%だ。
