子どもが必要とするときまでのスタンバイ 共同親権を獲得する人たち第2回(前)
- 宗像 充

- 3 時間前
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本連載は、共同親権に関する活動に取り組んだ人物紹介のレポート、2回シリーズの1回目です。

【プロフィール】山本稔*やまもとみのる
広島県竹原市在住。1973年生まれ。
2010年に妻が出ていく形で別居し、3人の子どもたちと引き離される。
2019年に単独親権制度の違憲性を訴えた国賠訴訟、共同親権訴訟(養育権侵害訴訟)元原告。離婚せず親権を維持したまま子どもたちとの関係をつなぐ。現在は脱サラして、太陽光への投資やグランピング施設の運営で、子どものための資金を稼ぐ。
山本稔さんとは、2019年にいっしょに単独親権制度の違憲・違法性を勝ち取るために国を訴えた。当時山本さんは「しがないサラリーマン」だと自分でも言っていた。訴訟終了後1年、広島の山本さんのもとを訪れると、ピカピカのグランピングの施設に泊めてくれた。今年9月に長女が成人すれば父母ともに親権者でなくなる。離れて見守り続けた16年、親子っていったい何だろう?
受付で息子が店番
山本さんのグランピング施設は、広島県竹原市の、国道2号線からほど近い山あいにある。
グランピングではドーム状の常設テントに寝泊まりして、装備を買いそろえなくてもアウトドアライフを楽しむことができる。
山本さんの「グランベース竹原」はそれもオプションで、実際には民家内の部屋にも寝泊まりして、庭には定番のバーベキュー施設もある。受付にいたのは、以前なかなか会えないと嘆いていた、山本さんの次男だった。
山本さんが3人の子どもたちと引き離された2010年は、ぼくが2008年に法改正運動をはじめて間もないころだった。2011年に民法が改正され、「面会及びその他の交流」が明文化された。しかし司法の運用は相変わらずだった。
山本さんは、広島で子どもに会えない親たちを集めてイベントをし、ぼくも呼んでもらったことがある。それもあって、広島県では定期的に親たちが集まるグループが維持されてきた。



