「普通の家族」の落とし穴『親の離婚・再婚で子どもはどうなるの? ステップファミリーの社会学』 (野沢慎司著、丸善出版、158ページ)

親の離婚再婚について「子どもたちはどうしたらよいのでしょう。この問いについて、学校で学んだり、誰かに相談したりする機会はほとんどありません。子どもたちが自分の悩みの理由を客観的に理解し、自分の人生を前に進める方法を探すことを応援する」。
著者の野沢さんは、まえがきで、それをこの本の第一のゴールとして明確にする。その上で、父母やそのパートナーが離婚再婚後の家族関係をどう築くのがよいのか、「子どもたちに目を向け、子どもが感じているかもしれないことに想像をめぐらせてもらうこと」を第二のゴールにする。そして第二のゴールは第一のゴールに依存する、という。
本書は、ステップファミリーを子どもとして経験した5人の事例を紹介する。そしてステップファミリーを現在進行形で体験している親や子どもたち、それにその周囲の大人や社会に向けて、「どうしたらよかったのか」ということを考えるヒントを与えてくれる。

