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ちゃんと共同親権オンライン

見せかけの制度で終わらせない──共同親権の実効性と親子交流の回復を問う|2024年5月9日|嘉田由紀子|参議院 法務委員会 第213回国会

嘉田由紀子
嘉田由紀子

【この質疑の概要】

「幸福度が低い国には、理由がある。」

世界の子どもたちの中でも、日本の子どもは最も「精神的幸福度」が低く、OECD諸国の中で自殺率は最悪──。

嘉田由紀子議員は、国連やユニセフの国際データを出発点に、日本の子どもたちが抱える「見えない不幸」の背景に、制度としての“単独親権”と“親子の生き別れ”があるのではないかと鋭く問題提起した。

家父長制を起点とする日本の親権制度。そして、年に約20万人の子どもが離婚に巻き込まれる現実。制度は「共同親権」へと舵を切りつつあるが、それが「実効性のない建前」で終わっては意味がない。

本質的に問われるべきは、

質疑では、以下の核心が展開された:

  • 親子断絶を生んできた法的不作為とその構造的課題

  • 親ガイダンス・子どもプログラム・養育計画の全国自治体での実装必要性

  • 連れ去りと刑法224条適用のあり方、家庭裁判所運用の問題

  • 予算と人員を伴わない共同親権制度は、単独親権の延命に過ぎない

  • 選択制の共同親権が“親の一方的な放棄”と受け止められかねない問題

  • 祖父母との関係断絶に対する立法的視点の欠如

そして最後に問われたのは、「制度とともに、親子の心をつなぎ直す覚悟」が政治と司法にあるかどうか──。

この質疑は、制度設計・立法の理念・運用実態のズレを明確に可視化し、「誰のための法か?」という原点に立ち返る重要な記録である。

217 嘉田由紀子


○嘉田由紀子君


ありがとうございます。


日本維新の会・教育無償化を実現する会の嘉田由紀子でございます。質問の時間をいただき、ありがとうございます。

私は、先日の参考人質疑、一日しっかり聞かせていただき、また今朝も、朝から福山議員の質問から見せていただきました。そのようなことを踏まえながら、まずは大局的なところからお話をさせていただきたいと思います。 国連が毎年発表しております世界幸福度調査というのがあります。日本は、G7諸国で最も低い、五十一位です。大人の幸福度調査です。これは、一人当たりGDPや、あるいは平均寿命、あるいは友達、親族の有無とか選択の自由度などを統計データにしているんですが、最も高いのは北欧諸国です。一方、子供の幸せ度もユニセフが調べているんですけれども、例えば、健康などは国際的に一位なんですが、幸せ度で、特に精神的幸福度が三十八か国中三十七位と大変低い。また、日本の子供の自殺率は世界でも最大となっています。大変悲しい実態です。これをどう国として受け止めるか、政治としては大変重たい課題だと思います。


実は、この背景の一つに、様々な経済的あるいは社会的背景あると思うんですが、家族の在り方が関わっているのではないかと、私自身は、実はもう一九七〇年代から世界各地の言わば家族の在り方を社会学徒として調べてまいりました。そういう中から、その経験と知見から、家族のありようが子供や大人も幸せ度に関わるんじゃないのかという仮説を持っております。ただ、科学的なデータ証明はこの部分はできません。


というところで、まず最初に、政治家というのは、あるいは政治とは、人々の幸せ度の最大化であり、一方、不幸の最小化であると思い、私自身は、自治体の経営を担っていた知事時代からこのことを、また国会に送っていただいてからもこのことを肝に銘じております。


政治家として大先輩の小泉龍司法務大臣に失礼な質問かもしれませんが、この、政治家は人々の幸せの最大化、あるいは不幸の最小化を求めるのだというような意見にはどう思われるでしょうか。端的にお願いいたします。

218 小泉龍司


○国務大臣(小泉龍司君)


法務大臣としてというよりは、一政治家として、議員として申し上げたいと思いますが、全くおっしゃるとおりだなというふうに思います。

219 嘉田由紀子

○嘉田由紀子君

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