「子どもの意見を聞く」ってどういうことだろう? 福田雅章さん・木附千晶さん講演
- 共同親権運動

- 3月1日
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2月21日土曜日の午後、高円寺カトリック教会の講堂で、「共同親権運動」主催の学習会「子どもの意見表明権の基礎知識」が開催された。
一橋大学名誉教授の福田雅章氏と木附千晶氏が、子どもの意見表明権について講義を行った。ラウンドテーブル形式の机を囲む距離の近さが、会の性質をよく表している。
テーマは子どもの「声」。大上段に構えた「遠くの理念」ではなく、目の前の関係の中で立ち上がる、どこにでもある大人と子どもの関係性だ。
子どもの意見表明権「あなたたちはすでにやっている」

冒頭、木附氏は自身が認定こども園など児童関係施設で「子どもの意見表明権」を説明する機会が多いと切り出した。現場には序列がある。教育に携わる幼稚園教諭の立場は強く、保育士は比較的弱い立場に置かれがちだ。
しかし木附氏の話は、その力関係をひっくり返すところから始まる。「むしろ保育士こそが、意見表明を聞き取るプロです」。言葉にならない思いを日常的に汲み取り、子どもがふと発する「ねえねえ」を、ただの甘えとして流さず、そこにある不安や要求の輪郭を見つける。それは書類や会議で拾える種類の意見ではなく、意見表明の入口としては、むしろ本丸だと木附氏は語る。
こうした説明をすると、最初は斜に構えていた保育士たちの表情が変わる、と木附氏は続けた。「あなたたちは、すでにやっている」と言葉にされることで、仕事の意味づけが変わり、士気が上がり、真剣に話を聞く姿勢が生まれる。権利という言葉が、抽象のまま現場に落ちてくるのではなく、日々のケアの価値を照らし直す光になる瞬間がある。その手触りのあるエピソードは、ラウンドテーブルの空気を柔らかくしていた。



